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猫背的事務員musaのゆる~い読書記録

仙台在住musaの、大好きな読書と本にまつわる日々の記録です

【読了】「狂骨の夢」京極夏彦※ネタバレ含みます

読了記録

京極夏彦さんの狂骨の夢を読了しました。 

京極堂シリーズ第3弾です。

職場の方から「夜、寝るのも忘れて読んじゃうよ!!」と貸して頂いた一冊。

たしかに、最後のほうは寝るのも惜しくて一日24時間じゃ足りなかった。

そして、表紙がおどろおどろしくていまだ直視できません。笑

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

 

 

【こういう人におすすめ】

・髑髏や骨に興味がある人・分厚い小説を読み切る達成感を味わいたい人・精神分析フロイトに興味がある人

 

【あらすじ】amazonより抜粋

夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。神を信じ得ぬ牧師、白丘。夢と現実の縺れに悩む三人の前に怪事件が続発する。海に漂う金色の髑髏、山中での集団自決。遊民・伊佐間、文士・関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落とせるのか?著者会心のシリーズ第三弾

 

【感想】※ネタバレ含みます

 ・髑髏を追いかけている勢力がまさか3ついるとは!いても1~2グループぐらいかなと予想しながら読んでいましたが、まさに予想を裏切られた~!また、その3者が行き違いあい、誤解しあい、騙しあいが繰り広げられていたとわかって、なんだか呆れちゃいました。でもそれだけみんなそれぞれに「信じるもの」があって、その為に骸骨に囚われていたわけですね。哀愁です。

 

・そしてまさか朱美が2人いた、ということにもびっくり。その後「あ~なるほどねえ」と自分の中で納得。。作中、朱美のしゃべり口調が微妙に違うなと感じていて多重人格なのかなと思ってたのですが、全く別人だったのですね。またまた裏をかかれました。

 

・信仰に迷える牧師・白丘に対して「信じること」について京極堂が言葉を放つシーンが、迷える私にもぐさっときました。 白丘さんの気持ち、なんかわかる気がする~。

「信仰と云うのはー」
「信じることです。解かることではない。彼等は信じていたのです」
「それが幸せだと云う人にとってはね。無理をすることはないのです。ただあなたにこんな遺物は無意味です。これを信ずる者が持ってこそ、この骨には意味がある」

 

・ようは「勘違いの連続」が合わさって多くの人を悩ませていた、ということなのでしょうか。京極堂が言うように、事実はただシンプルにそこにあったのに、人はその裏の意味を深読みしようとして悩んでしまう節があるようです(作中の元精神科医・降旗のように)。現実世界もそういう「勘違いの連続」でこじれてしまった出来事がたくさんありそうです。(旦那の浮気を疑う奥さんとか、職場で被害妄想感じてしまう人とか・・・)

 

・今回の登場人物で一番好きなキャラは「遊民・伊佐間(釣り堀屋)」でした。朱美さんのことをほんのわずかに好いてるところも可愛らしいというか。。ラストの朱美さんとの絡みのシーンはなんだか一幅の名画を見ているような気分になります!

 

京極堂シリーズのもう一つの楽しみが、毎巻に出てくる登場人物(京極堂、関口、木場、榎木津など)が次の巻にも出てくること。久しぶりに再会した地元の友人、みたいな感覚で読み進めてます。

 

・しっかし京極堂の憑き物落とし(謎解き)シーンは読んでいて本当に気持ちいです。そして先が気になりすぎてしょうがない!次の巻も読みたくなります。

 

今まで読んだ京極堂シリーズ

 第1弾  

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

 

 第2弾

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

 

 

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musa